名古屋市の療育施設 roci-roci

C-care system

C-care system ( Collective care system コレクティブ ケア システム) はroci-roci名古屋経営短期大学 こども学科講師 で考えた新しい療育システムです。

  背景

私達は母体である「放課後ロシナンテ」で蓄積させて頂いた経験から、子供達には断片的な療育では見えてこない課題がある事に気が付きました。子供達には、「個と集団」「家の中と外」「遊びと学習」で全く違う行動や特徴があり、その複雑に関係した小さなポイントを見落としてしまったがために効果的なアプローチが出来ない場合もあったのです。

  ポイント

C-care systemのポイントは、各分野スタッフがそれぞれの療育でのその子の行動や特徴を重ね合わせ、一つのデータベース内で共有・分析する所にあります。「個別療育」「集団療育」「個別学習」の3つの療育を包括的に行う事で、従来の断片的な療育では気づかなかったアプローチ方法が見つかり、より質の高い療育計画を立てる事が可能になります。

  期待する効果

c-care systemは、自立へのベースと社会へのカギを同時に形成していきます。自分の個性を豊かに取り入れた「自分表現力」と、社会に順応する「社会適応力」が自立への第一歩です。 

  考案者の想い

臨床心理士/ 公認心理師( 国家資格)
中山 理恵

療育という現場にいればいるほど、「広い視野を持ちたい」という欲求が出てきました。その想いから臨床学のみならず心理学、精神医学の観点からも向き合える公認心理士の資格も取った頃、このCollective Care System(包括的療育)が頭に浮かんでいたのです。まだ前例のない療育へのアプローチ方法なので試行錯誤と挑戦の日々ですが、このシステムで発見した事や更なる課題までもが、これからの療育に役立ち貢献する事となれば嬉しい限りです。→ プロフィールへ

名古屋経営短期大学 健康福祉学科 こども学科 講師
木村拓磨

私は20年前より療育の現場におりましたが、兼ねてより療育連携の希薄さに危機感を持っていました。以来、なんとなく理想像はあったのですが、roci-rociさんと出会ってお互いの言葉や経験によりぐっと具体的になって、このC-care systemが産まれました。これにより多くの子供達により効果的で包括的な療育がなされていく事を心より願っています。